軽度の歯周病
軽度の歯周病は、歯周ポケットが3～4㎜の状態で歯肉だけではなく歯槽骨という歯を支える骨にも炎症が起きた状態です。歯茎の腫れや歯磨きのときの出血などが主な症状で、痛みはありません。歯と歯茎の溝の歯周ポケットが深くなり、その中に歯垢や歯石が蓄積されます。歯垢を放置すると、口腔内のカルシウムと結びついて歯石となるのですが、歯石の表面はざらついているため、そこに歯垢が付着して歯周病がさらに進行します。
痛みがないため放置されがちですが、中等度・重度へと進行すると歯を失うリスクが高まるため、少しでも気になったら歯科医院を受診しましょう。
軽度の歯周病の症状
- 歯茎が赤く腫れる
- ブラッシングの時に出血することがある
- 冷たい水がしみることがある
軽度の歯周病の治療方法
ブラッシング指導
歯周病の原因は、歯周病菌を含む歯垢・歯石です。歯石になる前に歯垢を歯磨きで落とすことで、歯周病の進行を抑えられます。しかし、丁寧に歯磨きをしているつもりでも、磨き方の癖や歯並びなどの要因で十分に磨けない場合があります。
そのため、定期的にブラッシング指導を受けて、セルフケアを見直していただくことが大切です。日本人の多くが1日2回は歯磨きをしているのに、約8割の成人が歯周病にかかっているといわれています。これは、すみずみまで磨けていないためと考えられるため、歯磨きの回数だけではなく方法にも注目が必要です。当院では、経験豊富な歯科衛生士が患者さんの歯肉や歯の形態、お口の大きさ、状況などに合った正しい歯磨きの方法をアドバイスいたします。
スケーリング
スケーラーという器具で歯の表面の歯垢・歯石を取り除いていきます。歯石は歯磨きでは除去できないため、定期的にスケーリングを受けることをおすすめします。
