コーヌスクローネ義歯は、今からおよそ40年以上前にドイツで開発された義歯の一種です。
構造は一見すると難しそうに感じられるかもしれませんが、身近なものに例えると「お茶葉の茶筒」のような仕組みになっています。
茶筒は、内側の筒と外側のフタがぴったり重なり合うことで、簡単には外れない構造になっていますよね。
コーヌスクローネ義歯も同じ考え方を利用しており、その“抵抗感”を活かして、入れ歯が落ちにくく、外れにくくなるよう工夫されています。
この義歯には「内冠」と「外冠」という2つの重要なパーツがあります。
基本的には部分入れ歯に分類され、口の中に残っている歯を活用します。
まず、残っている歯に土台のような金属の被せ物を装着します。これが内冠です。
次に、入れ歯側には、ちょうどその内冠にぴったり被さる形の構造を作り込みます。これが外冠です。
内冠と外冠が茶筒の内側とフタのように重なり合うことで、しっかりとした維持力が生まれます。
この効果は「コーヌス効果」と呼ばれ、義歯の安定性を高める大きな役割を果たしています。
一般的な部分入れ歯では、残っている歯にバネ(針金)をかけて固定する方法が多く用いられますが、コーヌスクローネ義歯ではその代わりに、茶筒のフタのような構造によって外れにくさを実現しています。
見た目や装着感にも配慮された、機能性の高い義歯のひとつといえるでしょう。



























