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医院名:中葛西歯科 
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2025.09.08

奥歯の被せ物はなにがおすすめ?被せ物の種類や選ぶ際のポイントを紹介

「奥歯の被せ物はなにがおすすめ?」「奥歯の被せ物でも自然な見た目を保ちたい」「保険適用と自費の違いを理解し、最適な素材を知りたい」と思っていませんか?

奥歯の被せ物には、保険適用のCAD/CAM冠や銀歯から、自費治療のセラミックやジルコニアまで、実に多様な選択肢があります。

この記事では、奥歯の被せ物はなにがおすすめなのか、被せ物の種類や選ぶ際のポイントまで紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

保険適用の奥歯の被せ物なら「CAD/CAM冠」がおすすめ

保険適用で奥歯の銀歯を避けたい方には、「CAD/CAM冠」がおすすめです。CAD/CAM冠は保険を使いながら白い歯を実現できるため、見た目が自然に仕上がります。

これまでは保険の奥歯といえば銀歯が主流でしたが、近年コンピューターで設計・製作するCAD/CAM冠が広く保険適用されるようになりました。コストと審美性のバランスを重視する方にとって、CAD/CAM冠は有力な選択肢です。

関連記事:CAD/CAM冠は保険が適用される?メリット・デメリットについて解説

奥歯の被せ物の種類

奥歯の被せ物について、種類別に紹介していきます

    • 保険適用の被せ物の種類
    • 自費治療の被せ物の種類

    それぞれ詳しく解説します。

    関連記事:歯の被せ物と詰め物はどれがいい?種類や選ぶ際のポイントまで紹介

    保険適用の被せ物の種類

    保険適用の被せ物の種類は、以下の2つです

      • 銀歯(金銀パラジウム合金)
      • CAD/CAM冠

      ひとつずつ解説します。

      銀歯(金銀パラジウム合金)

      最大の長所は、噛む力が強くかかる奥歯にも十分耐えられる非常に高い強度と耐久性にあります。また、比較的安価に治療が可能です。

      一方で、金属色が目立ってしまう審美性の低さや、人によっては金属アレルギーを引き起こす可能性があるのが短所といえます。長年の使用で金属が溶け出し、歯茎が黒ずんでしまうこともあり注意が必要です。

      CAD/CAM冠

      CAD/CAM冠とは、ハイブリッドセラミックというセラミックとプラスチックを混ぜ合わせた白いブロックを、コンピューター制御で歯の形に削り出して作る保険適分の被せ物です。銀歯と違って白いため、口を開けたときも目立ちにくく、金属を一切使わないためアレルギーの心配もありません。

      ただし、強度の面では金属や純粋なセラミックに劣るため、強い力がかかると割れたり欠けたりするリスクがあります。また、保険適用には細かいルールが存在する点に注意が必要です。

      自費治療の被せ物の種類

      自費治療の被せ物の種類は、以下の5つです。

        • オールセラミック
        • ジルコニアセラミック
        • メタルボンド
        • ゴールド(金合金)
        • CAD/CAM冠(自費)

        それぞれ解説します。

        オールセラミック

        オールセラミックは、すべて陶材(セラミック)で作られた被せ物です。天然の歯に最も近い透明感と色調を再現できるため、審美性を最優先する方におすすめです。

        金属を一切使用しないことから、金属アレルギーの心配がなく、歯茎が黒ずむこともありません。また、表面が滑らかで汚れが付着しにくいため、清潔な状態を保ちやすいのも長所です。

        ただし、強い衝撃で割れてしまう可能性があるため、噛みしめが強い方の奥歯には向かない場合もあります。

        ジルコニアセラミック

        ジルコニアセラミックは、「人工ダイヤモンド」とも呼ばれるジルコニアで作られた被せ物です。

        セラミックの美しさと金属のような強度を両立しているのが最大の特徴です。圧倒的な硬さを誇り、強い力がかかる奥歯の治療に最も適しているといえます。

        また、オールセラミック同様に金属アレルギーの心配もなく、変色もしません。

        欠点としては、非常に硬いために、噛み合う相手の歯を少しずつすり減らしてしまう可能性がある点が挙げられます。

        メタルボンド

        メタルボンドは、内側を金属で作り、その外側にセラミックを焼き付けて見た目を白くした被せ物です。内側が金属で補強されているため、割れにくく非常に丈夫で、奥歯にも安心して使用できます。

        セラミックによる審美性と、金属による耐久性の両方を兼ね備えているのがメリットです。

        一方、内側の金属の色が歯茎から透けて黒い線のように見えたり、長年の使用で歯茎が黒ずんだりする可能性があります。また、金属アレルギーのリスクもあります。

        ゴールド(金合金)

        ゴールドは、金を主成分とした合金で作られた被せ物で、体への優しさと適合性の高さを最も重視する方におすすめです。

        金は化学的に非常に安定しており、アレルギーを起こしにくく、歯茎の変色もありません。また、適度なしなやかさがあるため、噛み合う相手の歯を傷つけにくいのが大きなメリットです。

        歯との適合性も極めて高く、隙間から虫歯が再発するリスクを限りなく抑えられます。

        ただし、金色の被せ物のため、口をあけた際に目立ちやすく、金の高騰に伴い治療費も高くなっている点には注意が必要です。

        CAD/CAM冠(自費)

        自費治療のCAD/CAM冠は、保険適用のものよりも高品質なセラミックブロック材料を用いて作られています。そのため、より高い審美性と耐久性を実現できる治療法です。

        保険のCAD/CAM冠は材料に制限がありますが、自費の場合はより天然歯に近い色調や透明感を再現できる材料を選択できます。これにより、「保険で白い歯にしたいけど、強度や見た目に少し不安がある」という方のニーズに応えることが可能です。

        費用は保険のものより高くなりますが、ジルコニアなどよりは安価に治療できます。

        奥歯の被せ物を選ぶ際のポイント

        奥歯の被せ物を選ぶ際のポイントは、以下の5つです

          • 治療にかかる費用を考慮する
          • 見た目の美しさ(審美性)を優先する
          • 割れにくさや寿命(耐久性)を重視する
          • 金属アレルギーなど体への影響を考慮する
          • 最終的には歯科医師に相談して決める

          ひとつずつ見ていきましょう。

          治療にかかる費用を考慮する

          被せ物選びにおいて、まずは治療にかかる費用を考慮しましょう。治療法によって数千円から十数万円と、費用の幅が大きくなるためです。

          最初に自身の予算を明確にし、保険適用内で治療を完結させたいのか、費用をかけてでも満足度を追求したいのか、大まかな方針を決めておきましょう。

          この方針が定まることで、数多くの選択肢の中から、検討すべきものを絞り込めます。

          見た目の美しさ(審美性)を優先する

          見た目の自然さや美しさを最優先する場合には、セラミックなどの自費治療が主な選択肢になります。保険適用の場合、銀歯は金属色が目立ち、CAD/CAM冠も自費のセラミックに比べると色調の再現性に限界があるからです。

          オールセラミックやジルコニアセラミック、自費のCAD/CAM冠であれば、ご自身の天然歯と見分けがつかないほど自然に仕上げることも可能です。

          口元の美しさにこだわりたい方は、自費治療の素材を中心に検討すると良いでしょう。

          割れにくさや寿命(耐久性)を重視する

          噛む力が強くかかる奥歯では、被せ物の耐久性を重視することが重要です。

          奥歯は食事の際に大きな負担がかかるため、割れたり欠けたりするリスクが高い部位です。そのため、耐久性の低い素材を選ぶと、再治療が必要になり、結果的に時間も費用も余計にかかってしまう場合もあります。

          ジルコニアやゴールドといった素材は非常に強度が高く、長期間にわたって安心して使用できるため、奥歯の治療に適しています。長く快適に使い続けたいと考えるなら、耐久性は考慮すべきポイントです。

          金属アレルギーなど体への影響を考慮する

          金属アレルギーの心配がある方や、将来的な健康リスクを避けたい方は、体への影響を考慮して素材を選ぶべきです。

          保険の銀歯などに含まれる金属が、唾液によってイオン化して体内に溶け出し、アレルギー反応を引き起こすことがあります。一度発症すると完治が難しい場合もあり、注意が必要です。

          セラミックやジルコニアといった金属を一切使用しない「メタルフリー素材」であれば、アレルギーの心配なく安心して治療を受けられます。

          最終的には歯科医師に相談して決める

          自分だけでは被せ物の種類を決められないという方は、歯科医師に相談して決めることが、後悔のない選択につながります。

          ご自身の歯の状態や噛み合わせに本当に合っているかは、自分だけで判断するのは難しいです。

          歯科医師は、口腔内全体のバランスを考慮したうえで、専門的な視点から最適な選択肢を提案してくれます。インターネットの情報だけで判断せず、まずはカウンセリングなどで歯科医師の意見を聞くことが大切です。

          専門家のアドバイスを参考にすることで、納得のいく治療法を選べるでしょう。

          奥歯の被せ物の費用相場

          奥歯の被せ物は、選ぶ種類によって費用が大きく異なります。保険が適用されるか否か、また、使用する素材の価格や製作にかかる技術料が異なるためです。

          具体的な相場は、以下のとおりです。

          • 保険適用の銀歯やCAD/CAM冠:3割負担で5,000円〜10,000円程度
          • 自費治療のセラミックやジルコニア(1本あたり):8万円〜15万円
          • ゴールド:10万円〜20万円程度

          費用には大きな差があるため、事前に予算を立てておくことが重要になります。

          奥歯の被せ物治療の流れ・期間

          奥歯の被せ物治療は、一般的に「1カ月程度の期間」と「2〜4回の通院」が必要です。精密な型取りや、歯科技工所でのオーダーメイド製作など、質の高い治療には複数の工程と時間を要します。

          治療の主な流れは、虫歯を削って歯の形を整え、型取りをすることから始まります。その後、技工所で被せ物が完成したら、歯科医院で最終的な調整と装着をおこないます。

          ただし、虫歯が神経に達している場合は根の治療が加わるため、さらに期間と回数が増えます。治療の全体像を把握しておくと、安心して臨めるでしょう。

          関連記事:CAD/CAM冠の耐用年数はどれくらい?長持ちさせるポイントまで解説

          奥歯の被せ物治療で後悔しないための歯科医院の選び方

          奥歯の被せ物治療で後悔しないための歯科医院の選び方は、以下の5つです

            • 補綴治療(被せ物治療)の実績が多い
            • 被せ物の選択肢(種類)を多く提示してくれる
            • カウンセリングで丁寧に分かりやすく説明してくれる
            • 精密治療のための設備が充実している
            • 治療後のメインテナンス制度がある

            それぞれ解説します。

            補綴治療(被せ物治療)の実績が多い

            奥歯の被せ物で後悔しないためには、補綴治療(被せ物治療)の実績が豊富な歯科医院を選ぶことがポイントです。

            多くの症例を経験している歯科医師は、様々な歯の状況に対応する知識と技術を持っているためです。

            精密な型取りや噛み合わせの微調整など、被せ物治療にはミクロン単位の精度が求められます。実績豊富な歯科医師であれば、こうした細かな作業も的確におこなえるため、外れにくく長持ちする被せ物が期待できます。

            被せ物の選択肢(種類)を多く提示してくれる

            特定の治療法だけを勧めるのではなく、多くの選択肢を提示してくれる医院は信頼できるといえます。

            患者一人ひとりの口の状態や価値観が異なり、最適な治療法も一つではありません。保険・自費を含めた様々な素材のメリット・デメリットを丁寧に説明し、患者自身が納得して選べるようサポートしてくれる姿勢が重要です。

            カウンセリングの際に、複数の選択肢について詳しい説明があるかを確認してみましょう。患者の立場に立った提案をしてくれる医院を選ぶことが、満足度の高い治療につながります。

            カウンセリングで丁寧に分かりやすく説明してくれる

            カウンセリングで丁寧に分かりやすく説明してくれるかどうかも、良い歯科医院を見極める重要なポイントです。治療内容を十分に理解・納得できないまま進めてしまうと、後々「こんなはずではなかった」と後悔する原因になりかねません。

            専門用語を多用せず、図や模型を使いながら、患者の疑問や不安がなくなるまで親身に説明してくれる歯科医師やスタッフがいる歯科医院を選びましょう。質問しやすい雰囲気かどうかもチェックしてみてください。

            精密治療のための設備が充実している

            精密治療のための設備が充実している歯科医院を選ぶことは、治療の質を高めるうえで重要です。肉眼では見えないレベルで歯の状態を把握できると、より精密な形成や接着が可能になり、結果的に被せ物の寿命を延ばすことにつながります。

            とくに、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)やCTといった先進設備は、治療の精度を格段に向上させます。設備がすべてではありませんが、質の高い治療を追求する医院の一つの指標となるため、公式サイトなどで導入設備を確認してみましょう。

            治療後のメインテナンス制度がある

            被せ物は治療して終わりではなく、その後のメインテナンスが重要です。そのため、アフターフォロー体制が整っている医院を選ぶことが望ましいです。

            どんなに良い被せ物を入れても、日々のケアや定期的なチェックを怠ると、隙間から虫歯になったり、歯周病が進行したりするリスクがあります。

            治療後の定期検診やクリーニングの制度がしっかりしている医院であれば、被せ物を長持ちさせ、お口全体の健康を維持できます。治療後のことまで考えてサポートしてくれる医院を選びましょう。

            奥歯の被せ物に関するよくある質問

            奥歯の被せ物に関するよくある質問を以下にまとめました。

            奥歯の治療は、保険だと銀歯にするしかないのでしょうか?

            現在では、一定の条件を満たせば、保険適用で「CAD/CAM冠」という白い被せ物を選択することが可能です。レジンとセラミックを混ぜた素材でできており、金属アレルギーの心配もありません。

            ただし、適用できる歯の部位が決まっているため、すべての奥歯に使えるわけではありません。ご自身の歯が対象になるかは、歯科医師への確認が必要です。

            金属アレルギーが心配なため保険で金属を使わない治療はできますか?

            「CAD/CAM冠」であれば、保険適用で金属を一切使わないメタルフリー治療を受けられます。金属の代わりに、ハイブリッドセラミックという素材のブロックを削り出して作られており、金属アレルギーのリスクを完全に排除することが可能です。

            金属アレルギーをお持ちの方や、その心配がある方は、歯科医師にCAD/CAM冠での治療が可能か相談してみてください。

            白い歯に憧れますが費用を抑える方法はありますか?

            白い歯を希望しつつ費用を抑えたい場合、最も現実的な方法は、まず保険適用の「CAD/CAM冠」を検討することです。もし適用可能であれば、比較的安価に白い歯を手に入れられます。

            しかし、適用外の歯であったり、より高い審美性を求めたりする場合は、自費治療の中から選ぶことになります。その際は、歯科医院によっては比較的安価なセラミック素材を扱っていることもあるため、費用面について正直に歯科医師に相談するのが良いでしょう。

            保険の白い歯はすぐに割れたりしませんか?

            保険の白い歯の素材は年々改良され強度は向上していますが、自費のセラミックやジルコニアに比べると割れるリスクは高いといえます。とくに、噛む力が非常に強い方や、寝ている間に歯ぎしり・食いしばりの癖がある方は注意が必要です。

            ご自身の噛み合わせや癖などを歯科医師に診断してもらい、リスクについてもしっかり説明を受けてから選択するようにしましょう。

            どの歯でもCAD/CAM冠の治療は受けられますか?

            どの歯でも、保険適用でCAD/CAM冠の治療が受けられるわけではありません。保険適用となるには、「前から何番目の歯か」といった部位に関する細かい条件が定められています。

            たとえば、一番奥の歯(第二大臼歯)などは、特定の条件を満たさないと適用外となるケースが多いです。そのため、白い歯を希望していても、診察の結果、適用できないと判断されることもあります。まずはご自身の歯が保険適用の対象となるか、歯科医院で確認することが必要です。

            まとめ

            奥歯の被せ物には、保険適用のCAD/CAM冠や銀歯から、自費治療のセラミックやジルコニアまで、実に多様な選択肢があります。それぞれに費用、見た目、耐久性などの面でメリット・デメリットがあるため、ご自身が何を優先したいのかを明確にすることが大切です。

            当院では、丁寧なカウンセリングで一人ひとりに合わせた審美治療をご提供しています。「歯を白くしたい」「被せ物や詰め物を相談したい」などお考えの方は、ぜひ中葛西歯科までお気軽にご相談ください。

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