
「銀歯のデメリットはある?」「銀歯で目立ちたくない」「銀歯を白くする方法が知りたい」と思っていませんか?
銀歯のデメリットには、「見た目が目立ちやすい」「金属アレルギーのリスクがある」などがあります。銀歯のデメリットが気になる方は、「CAD/CAM冠」や「セラミック」など、身体への悪影響を抑えた素材を用いて銀歯を白くすることが可能です。
この記事では、銀歯のデメリット・メリットや銀歯を白くするための代替法まで紹介します。銀歯を交換するべきタイミングまで紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
銀歯のデメリット

銀歯のデメリットは、以下の5つです。
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- 見た目が目立ちやすい
- 金属アレルギーのリスクがある
- 経年劣化による変色や腐食する場合がある
- 虫歯になりやすい
- 歯茎が黒ずむ可能性がある(メタルタトゥー)
それぞれ解説します。
見た目が目立ちやすい
銀歯は自然な歯の色とは大きく異なるため、見た目が目立ちやすいです。たとえば、写真撮影や人と会う際に光沢が強調されることもあり、見た目を気にする方は少なくありません。
2024年6月、「CAD/CAM冠」という新技術を用いた白い歯の保険適用の範囲が拡大されたため、より審美性を重視する方も増加しています。見た目を改善したい場合は、白い素材への交換を検討してみましょう。
金属アレルギーのリスクがある
銀歯に含まれる金属成分はアレルギー反応を引き起こすことがあります。とくに長期間装着すると体内に金属イオンが溶け出し、口内炎やかゆみ、発疹などの皮膚症状や口腔内の炎症を招く恐れがあるため注意が必要です。
金属アレルギーの発症は、比較的まれですが、もし症状が疑われる場合には歯科医師へ相談しましょう。
経年劣化による変色や腐食する場合がある
銀歯は長期間使用することで表面が変色し、錆びることがあります。一般的には「7年程度」で劣化が進み、状態によっては再治療が必要となるケースもあります。
こうした劣化は審美面だけでなく、虫歯の再発リスクも高めるため、定期的な歯科医院での検査が必要です。
虫歯になりやすい
銀歯の縁や劣化部分は細菌が入り込みやすく、虫歯の再発リスクが高まります。一般的に、銀歯装着後の再発リスクは、ほかの素材より高い傾向があります。
銀歯は、適合が悪く隙間が生じると虫歯菌の温床となるため、異変を感じたら早めに歯科で診察を受けることがおすすめされます。
歯茎が黒ずむ可能性がある(メタルタトゥー)
メタルタトゥーとは、銀歯の金属イオンが歯茎に浸透し起こる黒ずみのことを指します。見た目を損なうだけでなく、歯茎の健康にも悪影響を与える場合があるため注意が必要です。
歯茎の色が変わって気になる場合は早めに歯科医師に相談し、診断と適切な治療が求められます。
銀歯のメリット
銀歯のメリットは、以下の4つです。
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- 保険適用で治療費が抑えられる
- 丈夫で割れにくい
- 治療期間が短い
- 適応範囲が広い
ひとつずつ紹介します。
保険適用で治療費が抑えられる
銀歯は健康保険が適用されるため、ほかの治療法に比べ費用を抑えられます。経済的な負担を軽減したい方にとっては大きなメリットです。
もし銀歯の費用が気になる場合は、歯科医師に保険適用の範囲を確認してみましょう。
丈夫で割れにくい
銀歯は金属製で硬く、咀嚼の負荷に強い特徴があります。ブリッジや大きな詰め物にも使える耐久性をもち、長期間割れにくいため、咬合力が強い方にも適しています。
ただし、銀歯が生活習慣に合うかどうかは、歯科医師に相談のうえ治療を判断するのがおすすめです。
治療期間が短い
銀歯の治療は型取りや加工が比較的簡単なため、1〜2回の通院で治療が完了する場合が多いです。通院回数の削減にもつながるため、忙しい方でも短期間で治療を終えられます。
銀歯は治療スケジュールが合わせやすく、治療期間の目安は「半月から2カ月程度」です。時間を節約したい方には、銀歯治療がおすすめです。
適応範囲が広い
銀歯は前歯から奥歯まで、幅広い部位で使用可能です。形状やサイズ調整が容易なため、さまざまな症例に対応しています。
一人ひとりに応じた歯や口腔内などの状態に応じて使い分けられるため、安心して治療を受けられる選択肢です。
銀歯を白くするための代替法

銀歯の見た目や長く使用してきたことによる経年劣化が気になる方は、白い歯に変える治療をおすすめしています。
銀歯を白くするための代替法は、「保険適用の場合」と「保険適用外の場合」で詳細が異なるため、以下に解説していきます。
関連記事:銀歯以外で保険適用の虫歯治療とは?種類別のメリット・デメリット
保険適用の場合
保険適用で銀歯を白くするための代替法は、以下の3つです。
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- コンポジットレジン
- 硬質レジン前装冠
- CAD/CAM冠・CAD/CAMインレー
それぞれ紹介します。
コンポジットレジン
コンポジットレジンは、白いプラスチック素材でできています。歯に直接詰めるため、型取り不要で治療時間も短縮されます。
主に前歯や小さな虫歯に使用され、費用も抑えやすいです。多くの歯科医院で採用されており、審美性を手軽に改善したい方に適しています。
硬質レジン前装冠
硬質レジン前装冠は被せ物の表面に白いレジンを使用し、自然な見た目を実現できます。保険適用でコストを抑えつつ審美性を向上できます。
ただし、摩耗や変色のリスクがあり、経年劣化には注意が必要です。また、金属フレームを用いているため、金属アレルギーの方には不向きな場合があります。
CAD/CAM冠・CAD/CAMインレー
CAD/CAM技術を用いたセラミック系の被せ物や詰め物は、保険適用で治療が可能です。精密で自然な色合いが特徴で、金属アレルギーの心配もありません。
また、耐久性と審美性のバランスに優れ、近年普及しています。ただし、適応症例かどうかは歯科医師とよく相談しましょう。
保険適用外の場合
保険適用外(自費診療)で銀歯を白くするための代替法は、以下の2つです。
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- セラミック
- ジルコニア
ひとつずつ紹介します。
セラミック
セラミックは天然歯に近い透明感と色調があり、美しい仕上がりが期待できます。耐久性も高く変色しにくいですが、硬い素材のため対合歯を傷つけるリスクもあります。
一方金属は不使用のため、金属アレルギーの心配がありません。セラミックは種類が豊富で、審美性を重視する方にとくに人気です。
ジルコニア
ジルコニアは非常に硬く耐久性に優れ、強い咬合力がかかる部位にも適した素材です。人工ダイヤモンドとも呼ばれ、審美性と機能性の両方を兼ね備えています。
自然な見た目になり、加えて金属アレルギーの心配がある方も安心して使用が可能です。
銀歯を白い歯にするメリット
銀歯を白い歯にするメリットは、以下の6つです。
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- 自然な見た目で目立ちにくい
- 金属アレルギーのリスクを回避できる
- 長期的な耐久性と美しさを維持できる
- 歯茎の黒ずみ防止できる
- 発音の改善が見込める
- 自己肯定感の向上につながる
それぞれ解説します。
自然な見た目で目立ちにくい
白い素材を使用することで、銀歯の金属色が目立たなくなり、より自然な見た目が実現します。とくに、前歯や笑ったときに見える歯で効果的です。
たとえば、セラミッククラウンやジルコニアなどは透明感があり、周囲の天然歯とほぼ見分けがつかないほど自然です。審美性を重視し、見た目を改善したい方は、白い素材をぜひ検討しましょう。
金属アレルギーのリスクを回避できる
金属を使用しない素材に替えることで、金属アレルギーのリスクを大幅に減らせます。金属アレルギーはかゆみや発疹、口内炎などの症状を引き起こすことがあります。
たとえば、ステンレスやニッケルに敏感な方は、白い樹脂やセラミック素材を選ぶと安心です。
長期的な耐久性と美しさを維持できる
近年は、耐久性と審美性を兼ね備えた白い素材が増えています。たとえば、ジルコニアは非常に硬く割れにくいため、長期的に美しい歯を維持できます。
ジルコニアクラウンの平均寿命は、「15年〜20年以上」です。再治療の頻度も減らせるため、快適な口内環境を長く維持できます。
歯茎の黒ずみ防止できる
白い歯にすることで、銀歯の金属イオンが溶け出し歯茎に沈着することで起こる黒ずみ(メタルタトゥー)を防げます。白い素材は金属イオンの流出がないため、歯茎の健康も守れます。
歯茎の健康は、美しい口元のためにも重要なのです。歯茎の色が変わり、黒ずみが気になる場合は白い素材への切り替えを検討してみましょう。
発音の改善が見込める
銀歯は素材の厚みや形状の制限から、発音に違和感を覚える場合があります。一方、白い素材は加工がしやすく、一人ひとりの口の形状に合わせて微調整が可能です。
たとえば、「サ行」や「タ行」の発音がクリアになるケースが多く見られます。もし発音でお悩みの方は、歯科医師に相談してみてください。
自己肯定感の向上につながる
口元の見た目が改善されることで、自己肯定感や自信が高まります。たとえば、人前で話すのが苦手だった方が笑顔を気にせず話せるようになるケースも多いです。
美しい笑顔は、精神的な健康を支え、生活の質を高める効果があるとされています。見た目に自信を持ちたい方は、白い歯への変更を前向きに考えてみましょう。
銀歯を白い歯にするデメリット
銀歯を白い歯にするデメリットは、以下の4つです。
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- 治療費が高額になる場合がある【自由診療】
- 治療期間が長くなる可能性がある
- 適応できない場合がある
- 破損のリスクがある
ひとつずつ紹介します。
関連記事:保険適用の白い歯のデメリットとは?白い歯を長持ちさせる方法も解説
治療費が高額になる場合がある【自由診療】
保険適用外(自由診療)の白い歯の治療は、費用が高くなる傾向にあります。たとえば、セラミッククラウンは1本あたり10万円以上かかることも珍しくありません。
さらに、ジルコニアなどの高性能素材を選ぶと、費用がさらに増加します。予算を抑えたい方は、保険適用の治療や素材も選択肢に入れてください。
治療期間が長くなる可能性がある
白い歯の治療は型取りや加工に時間がかかるため、通院回数が増えて治療期間が延びる場合があります。とくに自由診療では、精密な調整や複数回の通院が必要です。
セラミック治療では、「1カ月〜2カ月程度」かかるケースもあります。治療期間を重視する方は、事前に計画をしっかり確認しましょう。
適応できない場合がある
白い歯の素材や治療法は、すべての症例に適用できるわけではありません。歯の状態や噛み合わせの問題から、金属製の詰め物や被せ物のほうが適している場合もあります。
たとえば、強い咬合力がかかる奥歯では耐久性を優先する場合もあります。治療方針は歯科医師の診断で決まるため、不安がある場合は相談してみてください。
破損のリスクがある
白い素材は、銀歯より割れやすい場合があります。とくに前歯などの衝撃を受けやすい部位は、破損リスクが高まりやすいです。
もし破損した場合は修復や交換が必要となり、追加の治療費や通院が発生します。硬い食べ物をよく噛む方や歯ぎしりの癖がある方は、耐久性を考慮しながら、素材を選びましょう。
銀歯を交換するべきタイミング

銀歯を交換するべきタイミングは、以下の3つです。
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- 銀歯の変色やひび割れを発見した場合
- 虫歯の再発や歯茎の腫れを感じた場合
- 見た目の改善を希望する場合
それぞれ紹介します。
銀歯の変色やひび割れを発見した場合
銀歯に変色やひびが見られる場合は、材料の劣化が進んでいます。たとえば、表面の黒ずみや亀裂は早期交換のサインです。
虫歯や感染のリスクを高めるため、歯科医師の診断を受け、適切な治療計画を立てましょう。
虫歯の再発や歯茎の腫れを感じた場合
銀歯の周囲に、虫歯や歯茎の炎症が生じている場合は放置してはいけません。症状の悪化を防ぐため、速やかに交換や治療をおこない、口腔内の健康を守りましょう。
定期検診によって、歯や口腔内の異変を早期に発見することも大切です。
見た目の改善を希望する場合
口元の印象を良くしたい場合は、白い歯への交換が効果的です。とくに前歯やよく見える部分の銀歯は、審美的に気になる方も多いです。
結婚式や就職活動など、人前に出る機会が多い場合に交換を検討する人も増えています。見た目の改善は、気持ちを明るくする効果もあります。
まとめ
銀歯のデメリットに「見た目が目立ちやすい」「金属アレルギーのリスクがある」「経年劣化による変色や腐食する場合がある」などがある一方、「CAD/CAM冠」や「セラミック」などの白い歯にすることで、見た目の改善や身体への影響も抑えられます。
当院では、丁寧なカウンセリングで一人ひとりに合わせた審美治療をご提供しています。「歯を白くしたい」「被せ物や詰め物を相談したい」などお考えの方は、ぜひ中葛西歯科までお気軽にご相談ください。



























