「矯正治療中でもホワイトニングってできるの?」と疑問に思ったことはありませんか?
実は、矯正の種類によってホワイトニングができるかどうかが変わるんです。そこでこのコラムでは、以下のことを解説しています。
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- 矯正中のホワイトニングの可否
- 矯正中にホワイトニングするときの注意点
- 矯正中の方がホワイトニングをするおすすめなタイミング
最後まで読むことで、矯正とホワイトニングの関係を詳しく理解できます。矯正を検討中もしくは矯正中の方でホワイトニングを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
【ホワイトニングの方法別】矯正中でもホワイトニングできる場合がある
歯の矯正治療は、固定式の「ワイヤー矯正治療」と着脱式の「マウスピース矯正」の2種類に分かれます。
矯正やホワイトニングの内容によっては、同時進行で両方の施術を受けることが可能です。
そこでどのホワイトニングであれば、矯正治療をしながらでも受けられるかを解説します。
矯正中のオフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングとは、歯科医師のもとで高濃度の薬剤や専用の機器を使用し、歯を白くする方法です。
歯の表側に異物がなければ施術を受けられるので、自由に装置を外せられるマウスピース矯正であれば受けられます。また、ワイヤー矯正であっても歯の裏側にだけ器具を装着する裏側矯正であれば、オフィスホワイトニングが可能です。
歯の表側にワイヤー器具をつけている場合、均一に歯が白くならないため、施術を受けるのは控えましょう。
矯正中のホームホワイトニング
ホームホワイトニングとは、歯科医院から処方された医療器具を使用し、自宅にて歯を白くする方法です。
施術内容は薬剤を入れたマウスピースを歯に装着するだけです。
ワイヤー矯正を受けている場合、器具がマウスピースの装着を妨げてしまいます。そのため、ホームホワイトニングの施術を受けることはできません。
一方、マウスピース矯正であれば、矯正用のマウスピースのホワイトニングと兼用することが可能なので、両方の施術を受けられます。
ただ、マウスピースを固定するためのアタッチメントがある場合、色ムラの原因になるので注意してください。
矯正中のデュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを両方受けて、歯を白くする方法です。
それぞれの治療を受けるので、外すことができないワイヤー矯正ではデュアルホワイトニングを受けられません。
いつでも着脱ができ歯の表面にアタッチメントがついていない、マウスピース矯正であればデュアルホワイトニングを受けられます。
矯正やホワイトニングを受けるときは、歯の表面に異物がないようにしてください。
矯正中のセルフホワイトニング
セルフホワイトニングとは、歯科医師免許を持たないサロンや専門店のスタッフが施術を行い歯を白くする方法です。
医療行為としてのホワイトニングではないため、薬剤や器具の使用制限や歯科の専門知識を持った人による治療は受けられないのが特徴です。
また、サロンによってはそもそも矯正とセルフホワイトニングを許可していないケースもあるので、事前に確認するようにしましょう
矯正中にホワイトニングするときの注意点
矯正中にホワイトニングできるパターンがあることを理解いただけたでしょうか。矯正中にホワイトニングを検討されている方は、いくつか注意すべき点があります。
今回は、以下4つの注意点について解説します。
- ホワイトニングの痛みが出やすい
- 未成年のホワイトニングは歯の成長に影響する
- ホワイトニングの効果が落ちる可能性がある
- まとまった費用が必要になる
一つずつ見ていきましょう。
注意点①ホワイトニングの痛みが出やすい
歯の矯正中にホワイトニングをおこなうと、痛みが出やすくなる可能性があります。
矯正治療は、自体的に歯や歯茎に物理的なストレスを与えます。さらに、ホワイトニングは過酸化水素やカルバミド過酸化物といった薬剤が歯のエナメル質に浸透し、色素を分解するという化学的な過程を伴う治療です。
これら2つの処置が同時に行われると、歯や歯茎が受けるストレスが増大し、敏感さや痛みを引き起こす可能性があります。
注意点②未成年のホワイトニングは歯の成長に影響する
未成年者が歯の矯正治療中にホワイトニングを行うと、その歯の成長や発育に影響を及ぼす可能性があります。
未成年者の場合、歯と歯茎はまだ成長と発育の過程にあり、大人の歯よりも敏感であると言われています。特にホワイトニング処理に用いられる薬剤は、成長途中の歯に対しては予期せぬ反応を引き起こす可能性があります。
したがって、特に矯正治療中の未成年者がホワイトニングを考えている場合には、その可能性を十分に考慮し、信頼できる歯科医師へ相談することが重要です。
注意点③ホワイトニングの効果が落ちる可能性がある
矯正治療中にホワイトニングをおこなう場合、ホワイトニングの効果が落ちる可能性があります。
ホワイトニングは、薬剤が歯の全体に作用することで、全ての歯を均等に白くすることが理想的です。しかし、矯正中を始めたばかりでまだ歯並びが整理されていない場合は、ホワイトニングの薬剤が均等に行き渡らない可能性が高まるというわけです。
そのため、医師の判断のもと、ホワイトニングを開始する適切なタイミングを見極める必要があります。
注意点④まとまった費用が必要になる
矯正治療とホワイトニングを同時に行う場合、それぞれの治療にかかる費用をまとめて考える必要があります。
歯科矯正は長期にわたる治療で、初診からメンテナンスまで、診察費や装置の費用など、さまざまなコストが発生します。一方、ホワイトニングもプロフェッショナルなケアが必要で、一度の処置だけでなく、定期的なメンテナンスが必要な場合があります。これらの治療はそれぞれに独立した費用が発生するため、同時に行う場合は費用の負担が大きくなる可能性が高いです。
したがって、これらの治療を計画する際は、それぞれの治療の総費用を計算し、あらかじめ予算を考えておくことが重要です。
ホワイトニングの効果を高めたいなら矯正終了後がおすすめ
結論、矯正治療が終了した後にホワイトニングを行うことをおすすめします。矯正治療が終了し歯並びがきれいな状態のほうが、ホワイトニングの効果を最大化できるためです。
矯正中のホワイトニングは、矯正の種類によってそもそもホワイトニングができなかったり、白さにムラが出たりする可能性が高くなっています。
そのため、もし矯正中のホワイトニングを検討されている方は、歯科医へ十分に相談をしたうえで、理想のタイミングを見極めてください。
マウスピース矯正中であれば同時にホワイトニングをするメリットもある
矯正とホワイトニングを同時進行で進めることが可能です。そのうえで、以下のようなメリットもあります。
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- 治療効率が良い
- どちらの治療にも同じマウスピースを使用できる
それぞれ解説します。
治療効率が良い
矯正用のマウスピースの作成期間は1〜1.5ヶ月ほど必要になります。また、そこから矯正治療では約3年、ホームホワイトニングでは約半年ほどかかってしまうのです。
同時に矯正もホワイトニングも行ってしまえば、施術期間を大幅に削減できるでしょう。
そのため、できる限り早く施術を終わらせたい人は同時に施術を受けるのをおすすめします。
どちらの治療にも同じマウスピースを使用できる
作成したマウスピースは矯正でもホワイトニングでもどちらでも使用することができます。
そのため、マウスピースを新たに作る時間とコストの節約が可能です。矯正用のマウスピースは約60〜100万円、ホームホワイトニング用のマウスピースの作成費用は約1〜3万円なので、兼用できるのと金銭的負担が軽くなるでしょう。
1つのマウスピースで両方の施術を受けられるのが、メリットの1つです。
まとめ
矯正治療中のホワイトニングの可否は、矯正器具の種類によって異なります。なかでもマウスピース矯正であれば、ホワイトニングを同時に進められる可能性が高いです。
ただし、原則として矯正装置が取り外されてからホワイトニングを進めるのが一般的です。矯正とホワイトニングは、専門的な知識と技術を必要とするものです。そのため、信頼できる歯科医師と一緒に治療計画を立て、自分の口元を最高に美しくするためのステップを進めていきましょう。
中葛西歯科では、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを提供しています。「歯を白くしたい」「歯を見せることに自信を持ちたい」とお考えの方は、ぜひ中葛西歯科までご相談ください。