噛み合わせについて
噛み合わせが悪くなってくると、人間の身体はそのズレを補正しようとして骨格がゆがんできます。むし歯は1本もないとおっしゃる患者様も、実は気がついていないだけで、噛み合わせに問題がある方が多くいらっしゃいます。
実際に、「痛む箇所はないけど、なんだかお口の中に違和感がある」という患者様は少なくありません。この場合の多くは、噛み合わせに何らかの問題がある方です。つまり、歯科治療におけるすべての根本は、噛み合わせ治療にあると考えています。
正確な噛み合わせを構築できる歯科医師は限られていますが、長年にわたり噛み合わせ治療を行ってきた院長の豊富な知識と経験は、非常に多くの患者様から厚い信頼をいただいております。
このような症状はありませんか？
- 口を開けるとき、顎の関節がカクンと音が鳴る
- 口を開け閉めするとこめかみが痛む
- 以前より口が開きにくくなった
- 頭痛や肩こりがひどい
これらのうち、どれか1つでも当てはまる方は、顎関節症の可能性があります。
顎関節症の原因
顎関節症の原因は様々なことが考えられます。
その中でも多くの原因は、歯の噛み合わせ異常によるものです。
また、緊張やストレスによって顎周りの筋肉が緊張することで噛み合わせが悪くなり、無理な力が顎関節に大きな負担をかけている場合もあります。
歯ぎしりが顎関節に負担をかけている場合もありますし、生まれつき関節に問題がある場合や、外傷を受けたことが原因の場合もあります。
顎関節症は、原因が1つではなく複数が絡み合って症状が出る場合が多くあります。
近年では様々なことが明らかにされてきましたが、未だに不明な点も多いのが現状です。
一般的な顎関節症の原因
- 過度なストレス
- 歯ぎしり
- 何かに熱中したり、緊張で強く食いしばる
- 唇や頬の内側を噛む癖がある
- 頬杖、うつ伏せで寝る、不良姿勢（猫背など）事故などによる外傷
- 入れ歯や歯の被せ物が合っていない
- 大口を開けたり、硬いものをたくさん噛んだ
- 左右どちらかの一方で噛む癖がある
- うつ、不安因子がある、睡眠障害
顎関節症の治療
顎関節症の治療法はいくつかあり、組み合わせて行う場合もあります。
- 噛み合わせの調整（すり合わせた時に引っかかる箇所を調整）
- スプリント療法（マウスピースを装着して顎の負担を軽減）
- 被せ物の調整（噛み合わせ調整だけでは対応できない場合、被せ直しをします）
- 矯正（全体的に噛み合わせバランスが悪い場合におすすめします）
顎関節症は「噛み合わせや歯並びの悪さ」「生活習慣」「ストレス」「姿勢の悪さ」など様々な要因がいくつか合わさっている場合が非常に多くあります。
そのため、まずは思い当たる部分から直していく必要があります。
こめかみが痛むという方は意外と多く、この大半の方は内科、耳鼻科、口腔外科、鍼灸・整体を受診されているようです。こういった方に、歯科医院にて「噛み合わせ診断」を受けることも1つの選択肢であることをお伝えしたいです。
